国民新聞 1934.1.24 (昭和9)
政党・軍部手を携え難局打開に精進
政党の大同団結をも叫ぶ
床次氏の熱弁(演説要旨)

二十三日衆議院本会議における床次竹二郎氏の質問演説は左の如くである・・・議会政治の布かれたる当初に於ては尚お藩閥の余力があり、官僚の勢力がありましたに拘らず、能く挙国一致の実を挙げ、日清、日露両戦役の国難突破は申すまでもなく、あらゆる方面に亙って国勢の躍進に貢献致し議会政治を通じて朝野官民心を一にし、以て明治の聖代を築き上げたのであると信じます、
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京城日報 1934.9.12-1934.9.16 (昭和9)
朝鮮の将来 (一)
中等学校長会に臨み 宇垣総督の大講演 京城帝国大学講堂にて

而して朝鮮其の者は帝国内に於て過刻来述べ来りたる如く、内地よりも色々と尚恵まれたる特徴を有して居りますから、夫れを仔細に指摘教示して其の長所、天恵を十分に発揮して、帝国の非常時打開の先駆となり、国難突破の前衛たるべき覚悟を以て暹往すべき様、指導せしめて居る所であります、
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日本工業新聞 1941.10.2 (昭和16)
鉄・銅の特別回収へ
国民の自発的協力要請
商相“戦時物資動員の日”の放送

一日の興亜奉公日は「戦時物資動員の日」として鉄銅の特別回収に全国の家庭をあげて協力する日であるが、この日午後八時半の常会の時間に左近司商相は隣組長となってAKから十五分間鉄、銅回収の重要性を強調して隣組の自発的協力を懇請した、演説要旨左の通り

・・・今日わが国の戦時体制に物資の活用がいかに重大であり、各家庭から出されるものを国家に提供することが国難突破の上に如何に大きな効果をもたらすものであるかを御認識になるならばそれ以上は何も強制がましいことを申す必要は全くないと信ずる
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大阪毎日新聞 1942.12.8 (昭和17)
畏し、聖上の御日常
『配給米』に近い御食事
昨今、暖もとらせられず
将兵、民草と休戚を分たせ給う

毎月一日の御旬祭には陛下ただ御一方、しかも御束帯姿にて親しく賢所大前に額かせられ、大御心をこめさせ給い皇国存亡にある国難突破をひたすら御祈念につとめさせ給う御有様を拝し側近奉仕者一同は恐懼感泣している
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大阪毎日新聞 1941.12.9 (昭和16)
米艦十隻を轟沈破 飛行機多数撃墜
ハワイ空襲の大戦果

皇祖皇宗の大御前に宣戦布告を御親告 国運隆昌も御祈念
畏くも天皇陛下には八日東亜の禍乱を助長し、その非望を逞しゅうせんとする米英両国に宣戦布告の大詔を渙発し給い帝国不動の大方針を宣示あらせられたが、九日午前十時特に宮中賢所、皇霊殿、神殿に皇室祭祀令により臨時大祭を執り行わせられ皇祖皇宗の大御前に宣戦布告を御親告あらせ給い併せて国難突破の御祈念あらせられる旨八日仰せ出された、
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大阪朝日新聞 1941.1.23 (昭和16)
空前の国難到来を予想 一億一心、
突破前進せん 近衛首相の施政演説

帝国の所信を貫徹するは前途なお遼遠というべく幾多の障碍に遭遇することあるべきを予期するの要あるは固より、未曾有の国難突破をも覚悟せねばならぬ時期の到来をも予想せらるるのでありましてこの際全国民の一段の発憤努力を切望する次第であります
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大阪毎日新聞 1943.1.29 (昭和18)
物的戦力の大拡充へ 耐乏、
貯蓄を増強 大東亜の金融圏は確立
蔵相演説

乏しきに堪え、質実と簡素なる生活に安住ししかも溌刺たる意気をもって勇躍国難を突破し国運の興隆に挺進することこそ神ながらいや栄えゆくわが国民生活の真の姿であると申さねばならぬ、
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大阪毎日新聞 1941.5.29 (昭和16)
帝国海軍、不動の待機
平出大佐、必勝の決意を闡明

皇国三千年の歴史をさらに発展せしめ、大和民族万代の運命を開拓する気魄をもってこの未曾有の国難突破の進軍を明朗に勇ましくつづくべきであると信ずる
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取扱注意(新聞其の他の発表を禁ず) 

軍政監訓示
敵の反攻は周知の如く執拗苛烈を極め、世界戦局は愈々決戦の段階に入りて深刻なる様相を示しつゝあり、而も敵が常に豊富なる物質力と圧倒的空軍勢力とを以て必死の猛反攻を継続せる態度は真に侮るべからざるものあり。
之に対し帝国は今や国家の総力を最高度に結集し以て有史以来の国難突破と偉業達成とに必勝必成を期して邁進しつゝあり。・・・

アジア歴史資料センター https://www.jacar.go.jp/
レファレンスコード C14060799100
件名標題(日本語) 軍政監訓示 馬来軍政監 昭和18年10月14日

綱領
四 国民義勇戦闘隊員は神勅を畏み勅諭、勅語を奉体して軍人精神を養ひ軍紀に服し燃ゆるが如き闘魂を培ひて国難を突破するの気魄を振起すべし

アジア歴史資料センター https://www.jacar.go.jp/
レファレンスコード C13070690600
件名標題(日本語) 国民義勇戦闘隊教令/綱領

昭和九・一〇・一〇
国防の本義と其の強化の提唱 
陸軍省新聞班

五、国民の覚悟
皇国は今や駸々乎たる躍進を遂げつゝある、一方列強の重圧は刻々と加重しつゝある。
此の有史以来の国難―併しそれは皇国が永遠に繁栄するか否かの光栄ある国家的試練である―を突破し光輝ある三千年の歴史に、一段の光彩を添ふることは、昭和聖代に生を稟けた国民の責務であり、喜悦である。・・・

アジア歴史資料センター https://www.jacar.archives.go.jp
レファレンスコード C14060863100・C14060863700

大日本国防婦人会の会旗制定に就きて 
昭和十一年三月三日 大日本国防婦人会総本部

・・・今や一日の偸安も許さず一致団結以て此国難を突破せざるべからざる非常時に直面するに至れり。

アジア歴史資料センター https://www.jacar.archives.go.jp
レファレンスコード C14020153800

東條文規「図書館の近代 私論・図書館はこうして大きくなった」

朝鮮総督府図書館
職域奉公
(昭和18年11月1日 第2次改定)

使命
訓育
3.国難突破標語(毎朝斉唱)
 今や決戦時なり
 智力精力の限りを絞れ
 不可能を可能として
 必勝を期すべし
(111頁)

慶応義塾百年史中巻(後)

昭和二十年にはいると・・・また同日発せられた文部省訓令第二号によると、学徒隊編制の意義は「若き学徒の総力を茲に結集して国難突破に一路邁進」させようとするもので、(984・985頁)

下村效「日本中世の法と経済」八木書店

吾々は霊位の御導きと御加護によって国難突破に邁進しなければならないと考へるのであります。・・・
 昭和十六年十一月二日 
 関係六ケ町村教職員代表 佐川町国民学校長 楠島正彦
(288頁)

埼玉県近現代史主要年表(明治元年~平成28年)

20年(1945) 3月・11月 県会で国難突破決議案を可決、戦時町村合併進む。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/saitama-profile/documents/5-01b.pdf

坂上康博、高岡裕之「幻の東京オリンピックとその時代 戦時期のスポーツ・都市・身体」青弓社

 日本は満州国の承認を廻って国際世論と対立し・・・状況が生まれていたのである。それが武道の隆盛へとリンクしていく状況は、「日本精神の涵養は武道に如くものなし。日本精神旺盛ならば国難突破決して難きにあらず」という武徳会会長の鈴木壮六の訓示や、(249頁)