■間違い例
○首相「河野長官会見で強制連行イメージが流布された」

 従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めて謝罪した、いわゆる「河野談話」をめぐり、安倍総理大臣は「談話自体は強制連行を認めていないものの、河野官房長官の記者会見での発言により強制連行というイメージが世界に流布された」という認識を示しました。
 「河野談話についてですね、そこでは強制性については事実上認めていないと河野談話プラス、いわばそのときの長官の記者会見における発言により、強制連行というですね、これはイメージが世界に流布されたわけであります」(安倍晋三 首相)
 安倍総理は衆議院予算委員会でこのように述べた上で、河野談話と河野官房長官の発言が混同された結果、「談話自体が事実上、強制連行を認めたものと認識されているのは事実だ」と指摘しました。
 安倍総理は、河野談話自体は強制連行を認める内容になっていないことを強調するとともに、改めて「我々は河野談話については継承すると申し上げている」と語りました。(03日18:09)
 
■どう間違いか
河野談話の基になった2年間の政府調査はオランダ人慰安婦を明記。つまり強制連行で有名なスマラン事件(白馬事件)が含まれている。政府調査結果の要約である河野談話にも、当然その事件が含まれる。
○河野談話と同日発表の政府調査文書「いわゆる従軍慰安婦問題について」(1993年8月4日 内閣官房内閣外政審議室)

(5)慰安婦の出身地
 今次調査の結果慰安婦の出身地として確認できた国又は地域は、日本、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、インドネシア及びオランダである。