要するに
・併合以前の人口減少は税逃れのため家族を過少申告していた説
・併合後の急激増加は従来調査から漏れていた分が正確に計上され始めたため
矢津昌永「韓国地理」1904年

人口の増殖率は詳ならざれども、種々の調査によれば近来は増加せざるのみならず漸次減退の傾向あるが如し、斯く人口上不詳の結果あるものは其原因二種あり(一)は生活の程度の低きこと即ち懶怠より生ずる貧困及び不潔より来る病疾疫病の流行(二)は政治の不良、即ち収税法の不完全にして官吏の賄賂を貪るより家々相合して戸数税を免かれんとする結果によると云ふ。(44頁)
https://dl.ndl.go.jp/pid/766846/1/27

京城帝国大学法学会論集第九冊「朝鮮社会法制史研究」岩波書店、1937年

四方博「李朝人口に関する一研究」(257頁~)
殊に此間男丁の数に於ける連年の減少は、それが財務軍役の重要対象たると相俟って、一層疑惑を惹くものがあると言ひ得よう。しかしながら、此の点に関する臆測を確定に導く為めには、将来更に同種戸籍の包括的な研究に俟つの外はない。(280頁)

全体的に女子人口の多数なることについては、普通、役賦を免れんが為めの漏籍によると云はれて居る。蓋しその事実は否定し難く、歴朝屡々これを教し、大臣亦屡々これを啓して居る。(285頁)

京城日報(※朝鮮総督府機関紙)1914年記事
朝鮮と食料 (一〜[六]) : 三十年後の予想

(1909~13年で)朝鮮人数の年々異常に増加せしは民籍調査の際脱漏を発見せしもの多に依る
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100280772
(神戸大学新聞記事文庫)