橋下氏ツイートと感想

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■「政治は日銀や教育委員会に口を出すべき。政治家なら失敗しても国民が納得するから」などと

このような批判をする人に限って大阪市政改革の中身を何も見ていない。しかもリツートが池田信夫氏による。普通の自称インテリ層と同じか。残念RT @takuboyoshihiko: この人は何がしたいのかな?国政云々の前に大阪市の改革をちゃんとしないとね。  大飯再稼働、橋下市長「民。2012年4月14日 - 19:12
今のところ歳出削減とか入れ墨の件とか、都構想じゃなくてもできそうなことばかり。やっぱり都構想要らないんじゃ?橋下さんが当選して数ヶ月、都構想をあれこれ練ってるみたいだけど、その間に普通に水道事業統合も進められたのでは。どうも都構想自体が目的化してる気も。

池田信夫氏のための統治論入門。インテリたちは、自分の論こそが絶対的正義と妄信する。政策論については唯一の正解はない。時代や時の情況によっても正解が刻々と変わる。2012年4月14日 - 19:18
自分が絶対絶対言ってるのを忘れてるのか>「ゆえに委員会の安全性に関するコメントが絶対に必要」「実体面がどうであれ、価値中立である手続きは絶対に死守しなければならない」
 
現行の教育委員会制度は、首長が委員を任命すると、あとは完全な白紙委任である。朝日新聞が好きなフレーズだが、選挙によって白紙委任をしたわけではないと同じように、首長も教育委員を任命する際に白紙委任ではない。ところが現行の教育委員会制度は白紙委任である。ここがおかしいと問題提起した。2012年4月14日 - 19:26
白紙委任じゃない。橋下さん自身が教育委員と何度も議論して自分の意向を押し通してる。最終決定権が首長でなく教委にあるというだけ。

大阪維新の会が成立させた教育基本条例に関しては、教育への政治介入だと散々批判された。政治は常に悪モノ。正しい判断ができない存在。その批判は甘んじて受ける。これは政治が信用されるような態度振る舞いをしてこなかった結果。しかし専門家も常に正しい判断をするわけではない。2012年4月14日 - 19:27
日本においては過去に政治が教育を完全支配した時代があって、それを繰り返さないように生まれたのが現行の教育委員会制度。つまり「政治は常に悪モノ」というより、「日本の政治は教育にとって悪モノ」ということ。「日本の政治」はなるだけ教育への干渉は控えなければならない。それが歴史の教訓

教育について見て欲しい。ゆとり教育は、国民の9割以上は失敗だったと思っている。未だに成功だったと言っているのは旗を振った寺脇氏だけであろう。理念は高尚でも、教育現場に全く合うものではなかった。うちの子どもも苦労している。2012年4月14日 - 19:29
「思っている」じゃダメ。データや資料に基づいて話をしないと思い込みかもしれない。

私立はゆとり教育に騙されなかったので、義務教育では公立に通う子と、私立に通う子で大変な格差が生じただろう。文科省の官僚が、自分の子どもは私立に通わせていると聞くが、もう日本も末だ。元へ。このゆとり教育に関して、誰に文句を言えば良いんだ?2012年4月14日 - 19:32
これも格差が生じた「だろう」じゃなくデータ資料を出すべき。例えば東大進学率を見ると、私学の躍進はゆとりと関係なく昔からのこと。また実はゆとり世代の方が、公立が健闘してることも分かる。

もし政治がゆとり教育を高らかに声を上げ、僕もそれに一票を入れたなら、最後は自分の責任だと諦めが付く。民主党の政権交代で、色々なことが起き、様々な批判が起きているが、しかし有権者は最後は自分が選んだのだからと納得せざるを得ない。これが民主主義の統治だ。2012年4月14日 - 19:34       
ゆとり教育の始まりは中曽根内閣の私的諮問機関であるあの臨教審だと聞く。まさに政治が高らかに歌い上げたわけだ。てことは政治家の失敗は納得しないといけないという橋下理論に従えば、 橋下さんも 文句を言わずに納得しないといけない。

首長の掲げる教育目標は、教育振興計画である。教育委員会と協議を尽くすが最後議論が決裂した時には首長が決定する。その計画を達する手段は専門家である教育委員の裁量だ2012年4月14日 - 19:42
この人は、学力テスト公開とか学校選択制のように、自分が目的だけでなく手段内容まで踏み込んでるという自覚が無いのか?
 
専門家が自分の考えで政策を推し進め、それがうまくいかない場合、有権者は納得しない。これが現在の公教育の状況だ。また専門家への白紙委任だと、失敗した時の責任を一身に背負うため、常に保守的な思考となる。政治家は、最後は有権者に選ばれたということで挑戦ができる2012年4月14日 - 19:45

政治が専門領域に何でも口を挟めるのはまずい。しかし一定の大枠をはめることは、政策の失敗の責任を、その納得感を有権者に持ってもらうために必要なことだ。2012年4月14日 - 19:46                    

金融緩和論の是非については専門家も交えて大いに議論すれば良い。池田氏の考えが唯一絶対の正解ではない。色んな考えがあるなかで決定し、失敗したときは有権者に納得してもらうことが民主主義の統治の基本である。2012年4月14日 - 19:50
政治家が失敗しても納得しない。例えば企業が経営失敗したら、株主は自分が総会で信任した経営陣だろうが納得しないで責任を問う。それと同じ。イラク侵略したブッシュを米国民は最初は持ち上げたけど、あとで叩いた。それと同じ。この人は「政治家の失敗は国民が納得できるから、教育にも日銀にも政治介入してよい」と言いたいようだが、その理屈は通らない

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■北朝鮮のミサイル

北朝鮮の人工衛星=ミサイル問題だが、今の日本のメディア以上に政府の情報収集能力、発信力を求めるのは酷かもしれない。日本の大手メディアには就職戦線の勝ち組が集まり、とてつもないカネをかけて体制を整えている。政府がこれに勝とうと思えば、それだけの人とカネが必要だ。それは無理だ。2012年4月14日 - 19:53
橋下さんは「日本の大手メディア」はどこから情報を仕入れたと思ってるんだろうか。
 
しかしミサイル発射情報なんて後で間違っていても謝れば良いだけじゃないか?とりあえず即時に情報提供。間違っていたら謝罪。こんなの打ち込まれて死傷者が出たら取り返しがつかない。ここが官僚と政治家の発想の違いだと思う。2012年4月14日 - 20:00
株式市場が開いててそこに重大な誤報が来たら?

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■君が代で赤川次郎氏への反論

14日の朝日新聞の声で赤川次郎さんからお叱りを受けた。君が代起立斉唱条例について価値観を押し付けるなと。しかし、義務教育の卒業式の場で、全員が起立して君が代斉唱する際に、あえて着席することも価値観の押し付けである。人間の意図的な行為は全てが価値観の表れでもある。2012年4月14日 - 20:16        
橋下さんは全ての行為が押し付けであると言いたい、押し付けの意味を拡張したいようだが、しかしそれらは普通ただの「表現」「表明」と呼ばれるものであり、憲法が自由を保障している。橋下さんが全ての表現を押し付けと呼び変えたところで、その種の押し付けは憲法で自由が保障されてますと答えるだけ。例えば生徒や保護者の不起立は許されている。つまり不起立という「押し付け」の自由があるということ。
 
入学式や卒業式で君が代を起立して斉唱すると言うのは大阪市民の価値観だ2012年4月14日 - 20:24
間違い。過去の斉唱率で分かるとおり、君が代斉唱しないのが大阪市民の価値観です。そこに突然文科省からの強制が降りてきただけ。    

しかも条例成立の前に、教育委員会が既に起立斉唱を決定しています 2012年4月14日 - 20:30
文科省に言われたからやってるだけ。文科省の全国一律教育行政を批判する橋下さんが、文科省行政の典型である君が代を熱烈に擁護するという矛盾。ここでも矛盾。

赤川さんの価値観を大阪府民、市民に押し付けないで下さい。 2012年4月14日 - 20:34
思想信条の自由は赤川さん個人でなく人類普遍の価値観。でそれを制限したいなら、制限するだけの理由が必要でしょう。アメリカでは教師の拒否を認める州法がある。またイスラエル首相は国歌を歌わなかった最高裁判事を支持した。ではなぜ橋下さんは不起立も不斉唱も認めないのか、制限する側が説明しないといけない。赤川さんは人類普遍の権利を主張してるだけで説明する必要は無い。

(後編に続く)