第二次世界大戦

日本軍の毒ガス使用


付表第四
第十五軍主要射耗弾一覧表

品目 ちび
南部緬甸作戦 
中、北部緬甸作戦 一一
計 一一

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レファレンスコードC14060456600
緬甸作戦記録 第1期別紙付図付表

歩砲戦詳第二十三号
自、昭和十六年十二月八日
至、昭和十六年十二月二十五日
北部馬来攻略作戦戦闘行動詳報
歩兵第十一連隊歩兵砲中隊 

一、戦斗前彼我形成の概要
3、十二月一日中隊は泰国上陸直後市川少佐の指揮に入り軍直轄となり泰国軍隊に変装して一挙「ペラク」橋梁に挺進すべき連隊命令に接し全員奮躍して挺進に関する諸準備をなす、

別紙
挺進に関する細部の指示 市川挺進隊第二梯団
一、出発時「シンゴラ」
1.各車の人員は明確に調べておけ(車長は勿論戦友相互に)
2.車輌の点検「ガソリン」「オイル」油冷却水の充填は忘れず十分にやれ「ガソリン」は四百粁分を準備し勉めて予備タイヤを探せ
3.各組(後述す)の車長は十分打合せをしておけ
4.各車は牽引綱車体カバーを準備し為し得る限り地方人や女の衣粧〔ママ〕等を雑然と積込み各車一二名の偽負傷者をつくり外側に置け眼鏡使用者は内側に座れ
5.「ちび」弾の点検を十分に携行法を適切に前進間も時々点検せよ
6.弾薬車は故障者生起時所要の弾薬を捨てゝ砲を積込むものなるを以て夫れに適する如く弾薬の積込法を考へてやれ
7.泰軍福の襟は詰襟なるを以て其れに近似する如く工夫して着よ軍服なきものは襦袢をだらしなく着て可成車の内側に坐れ
8.秘密のものは一切携行せず、日章旗は腹に巻け
9、出発時大小便を忘れずしておけ

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レファレンスコードC14110606400
歩兵第11連隊歩兵砲中隊 戦闘行動詳報 昭和16.12.8~17.2.15

付表第五の二
補充及射耗調査票

種別         補充数   射耗数
四一式山砲榴弾         五四四
同   あか弾   五〇〇   二八九
同   きい弾   五〇〇   三〇

九四式山砲榴弾         一、八五七
同   あか弾           二〇
同   きい弾           二九四
同   榴霰弾           二二

発射発煙弾     一〇〇   五〇
同   あか弾    二〇〇   一〇〇

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レファレンスコードC13031891700(2枚目)
翁英作戦戦闘詳報 森川史料

自昭和十五年八月三十日至昭和十五年九月十五日
永野支隊武器弾薬損耗表

山砲三十六連隊九中隊
種類 消費 弾薬
区分 九四式山砲榴弾 262
同    榴霰弾 68
同    ア弾 62
同    キ弾 47

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レファレンスコードC11111308800
 歩兵第224連隊第2大隊 晋中第1期作戦戦闘詳報 昭和15年8月23日~昭和15年9月15日
 

日本軍がタイ軍に変装しマレー侵略

その他民間人のふりや「ちび弾」など盛りだくさん
歩砲戦詳第二十三号
自、昭和十六年十二月八日
至、昭和十六年十二月二十五日
北部馬来攻略作戦戦闘行動詳報
歩兵第十一連隊歩兵砲中隊 

一、戦斗前彼我形勢の概要
3、十二月一日中隊は泰国上陸直後市川少佐の指揮に入り軍直轄となり泰国軍隊に変装して一挙「ペラク」橋梁に挺進すべき連隊命令に接し全員奮躍して挺進に関する諸準備をなす、

別紙
挺進に関する細部の指示 市川挺進隊第二梯団
一、出発時「シンゴラ」
1.各車の人員は明確に調べておけ(車長は勿論戦友相互に)
2.車輌の点検「ガソリン」「オイル」油冷却水の充填は忘れず十分にやれ「ガソリン」は四百粁分を準備し勉めて予備タイヤを探せ
3.各組(後述す)の車長は十分打合せをしておけ
4.各車は牽引綱車体カバーを準備し為し得る限り地方人や女の衣粧〔ママ〕等を雑然と積込み各車一二名の偽負傷者をつくり外側に置け眼鏡使用者は内側に座れ
5.「ちび」弾の点検を十分に携行法を適切に前進間も時々点検せよ
6.弾薬車は故障者生起時所要の弾薬を捨てゝ砲を積込むものなるを以て夫れに適する如く弾薬の積込法を考へてやれ
7.泰軍服の襟は詰襟なるを以て其れに近似する如く工夫して着よ軍服なきものは襦袢をだらしなく着て可成車の内側に坐れ
8.秘密のものは一切携行せず、日章旗は腹に巻け
9、出発時大小便を忘れずしておけ

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レファレンスコードC14110606400(11枚目)
歩兵第11連隊歩兵砲中隊 戦闘行動詳報 昭和16.12.8~17.2.15

皇軍の捕虜・住民に対する殺害指示・容認

まず身も蓋もない文書
「軍事極秘」の押印
警備会報 八月四日

一、軍隊が直接比島側政務機関に軍政上支障を来すが如き各種交渉をなすべからず 
之等交渉は順序を経て師団を通じ以て軍政部機関と連絡の上相互の業務遂行に支障を来すが如き事なき様注意するを要す
但し民心把握、情報蒐集等今迄の施策には何等変更を来すものにあらず
三、便衣を濫用すべからず
特別攻撃隊追撃隊等にして任務終了後尚便衣を着用し甚だしきは頭髪を長くせるものあり斯の如きは軍紀の破壊者にして軍隊の惰〔ママ〕落なり
幹部たる者は厳に監督すべし
四、俘虜の取扱に関しては従来と若干異なり左記の如く実施すべし
1、日本軍に対し武器を以て戦闘行為をなせるものは一応取調の後隠密裏に殺すべし
2、敵匪に強制的に加入せしめられ直接的の行動をとらざるものは訓戒所に送致すべし
3、通敵行為(情報、食糧等の提供)をなせる者は所要の教育訓戒後宣誓せしめ釈放すべし
之等の処理は各警備隊本部に於て実施するを可とし訓戒所へ送付の際は必ず調書意見書を付すべし
(以下略)

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レファレンスコードC13071869700(2枚目)
左警備隊.警備日報.会報綴 昭和17年10月~18年11月
殺害指令


次は肝心なところが伏字になってる文書。意味は同じだろう。
二月五日情報会報時に於ける
師団長注意事項
垣部隊本部昭和十九年二月八日
垣第六五五四部隊複刷

一、捕虜は戦場にて○し投降者中の悪質なるものは暗々裏に断乎○○し遺棄遺体に算入すべし

捕虜とは戦場に於て捕へたる兵匪を云ひ投降者とは討伐前投降又は帰順し来れる者を意味す。捕虜は現場に於て訊問を了し情報上更に詳細取調を要する者の外は即時○○すべし

○○に当りては警官及民間に一人の現認者なき如く周到なる着意を以てし僻地を選び将来に痕跡を残(?)さゞる如く留意すべし。

投降者中悪質なるものは暫く之を留致〔ママ〕し民心の動向を静(?)察し住民の忘れたる頃に於て秘かに闇に○り或は遠方に引致せりとして暗々裏に○○する等民心を刺戟せざる如く適当に処置すべし。其の他の投降者は訓化後比島側の保護の下に釈放すべし。比島側への投降者ありたる場合は直ちに我に連絡し比島側にて充分訓化したる後釈放する如く要求すべし。

現行犯の強盗の処分は悪質投降者に同じ
 
尚捕虜投降者乃至容疑者等を取調の為引致せし場合に於て住民の眼に触れしめざる如くし民心把握上細心留意するを要す。

比島政府は今後尚投降工作を継続する如く知事に通達しあるものゝ如し。依而警備隊は比島側工作を逆用して匪首の摘発匪団の急襲に努むべし。

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レファレンスコードC13071401900(1・5・6枚目)
第16師団(垣)情報記録綴 昭和18年度
処刑命令1処刑命令2処刑命令3

次も同じ意味だろう。
匪首捕獲の参考
昭和十七年十二月二十五日
渡集団 参謀部

本資料は奈良兵団に於て匪首捕獲に方り採用せし参考資料なり
参考の為印刷配布す

匪首捕獲の参考 其の一
(「ナカール」中佐討伐)
五、住民の協力を促す手段
1 懸賞内容を知得せしむ
  之が為布告分を配布し説明す
2 信賞必罰を説明す
  特に協力者に対しては諜報費宣撫用品等を交付し現認せしむ
3 土民は利を以て誘く時は通常従ふ者なり(買収)従って先づ部落の有力者と目せらるる人物に先づ重点を指向し宣伝買収す
4 州●官吏町村長又は有力者を利用す
  ●●為右の如き有力者は之を連行し要すれば十分の日当を与ふるを可とす
5 土民等にして頑強に否認し敵意を示す場合等は衆の面前に於て断呼処分し威力を示すを適当とすることあり
6 右の外宣撫班との協力に関し著意す

匪首捕獲の参考 其の二(「ヌエバビスカヤ」州に於ける「モーセス」「エンリキス」一味討伐)
4 匪民を速に分離し兵匪は断乎処断し良民は極力宣撫して軍に協力せしむ
最近兵匪は軍の寛大なる処置に押れ我が武威を軽視しあるの形跡あり故に抗戦せし俘虜、抗戦後投降せし兵匪は徹底的に情報を獲●したる後一刀両断すべし
住民にして軍に協力せざる者は即ち兵匪と見做すべきなり然れども然れども兵匪の威勢盛なるときは動々もすれば後難を恐れ協力を躊躇することあるを以て此の●は各種の手段を盡して真に協力する如く導くと共に要すれば厳重処断するを可とすることあり

5 討伐に方りては軍憲官民の協力一致を必要とす
官公吏巡警等には密かに兵匪(?)に通じあるもの多し従って彼等の通匪を側面より固め討伐前之を検束して泥を吐かしむると共に積極的に協力するに非ざれば断乎●断することを仄かし真に協力するの止むを得ざるに至らしむるを要す・・・

三、討伐検索
11 良民と兵匪の識別は確実ならしめざるべからず蓋し良民の処断は却って軍に反感を持たらしむるを以てなり
然れども兵匪たりや良民たりや判然し得ざる者は断乎処断するを優れりとす但し通訳少き実情に於て所謂処断には言語不通に依る過誤なき様注意を要す
其の識別の為採用すべき方法左の如し
イ 首魁幹部に対しては写真(余り頼らざること)と共に面識者を利用すること
ロ 部落民を十分に利用すること
特に町村長有力者等を利用し数名に付面識の有無住所、氏名等を調査す
部落民なりや否や疑はしき場合は子女等に尋問するを可とすることあり
ハ 兵匪か良民か不明の場合は後送して尋問するか或は連行して雑役に服せしめつつ終始監視し判別す

12 討伐検索間敵兵匪の捕獲射殺に勉むると共に兵器の蒐集獲得に努力せざるべからず
之が為注意すべき事項左の如し
イ 兵匪を捕獲せば兵器の隠匿位置を強問す
其の白状せるものは死罪を赦し兵匪なること明かにして尚白状せざる者は衆前に於て断乎処断

四、治安恢復の為の指導
討伐の本旨は治安恢復に在り故に各討伐隊は討伐検索間常に本趣旨に基き軍政諸機関と緊密に連絡し之が指導へ遺憾なきを要す
4 土民頑冥にして敵意を示す場合は其の有力者等断乎処断我に協力するに非ざれば●存し得ざることを感ぜしめたる後前項の工作を実施するを要することあり

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レファレンスコードC14020723400
C14020723500(10枚目)
レファレンスコードC14020723600(3・4・14・17枚目)
匪首捕獲の参考 S17.12.25

捕虜殺害を実行した例
十一月二日晴 バイスセントラル 最高三一・〇〇 最低二八・〇〇

三、「ドマゲテ」警備中の白井少尉は部下六十名を指揮し「ルスリヤナ」方面の討伐を実施する為〇八・〇〇「ドマゲテ」を出発す其の行動の概要別紙要図第一の如し

別紙第一
討伐行動の概要
一、討伐日時 昭和十七年十一月二日(自〇七・三〇至一七・三〇)
二、討伐区域 東ネグロス州「ルスリガヤ」付近一帯
三、使用兵力 白井少尉以下六十一名
  第一縦隊 白井少尉以下二十八名(MG一を含む)
  第二縦隊 前川少尉以下二十二名
  第三縦隊 大谷軍曹以下十一名
  外に巡査三 土民探偵四
四、行動の概要
  一、「ドマゲデ」以西六粁の本道上に於て第一障害物並其の後方に敵約二〇名を発見す
  二、部隊は要図の通り三縦隊に分れ包囲攻撃、進撃のもと「ルスガリヤ」市に入る
  三、敵は当町以西山地に退却
  四、「ルスガリヤ」市に各縦隊包囲、突入後は該町の掃蕩を実施す
  五、敵性部落に付家屋全部(約三〇粁以上)焼却
  ◎障害物の状況
  「ドマゲデ」以西六粁の地点より自動車の道路閉鎖椰子木の倒壊十数本セメント土管集結個所二ヶ所
五、結果 敵の俘虜五名刺殺処分
       我に損害なし
六、参考事項
(省略)

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レファレンスコードC13071513500(6枚目)
比島>防衛>歩兵第9連隊第1中隊 陣中日誌 昭和17年7月1日~17年12月30日

「ビサヤ」地方憲兵服務指示

・・・是が為将兵の注意すべきこと次の如し
(1)殺より利用
戦闘に於て敵味方となり殺すか殺さるるかの時は元より問題外なるも戦闘後に於て或いは検挙検索等に於て得たる抗日分子を軍律会議にかけることなくむやみに厳重処分するが如き、衆人環視の中で斬首してさらすが如き、 又はMG(※ Machine gun=機関銃)で掃射するが如き、拷問にて殺すが如きは最も不可にして将兵は勢いの赴く処時に斯る暴挙に出づることなしとせざるが斯様の態様にて一人の比島人を殺害する時は却って十人の抗日分子を作るものなり。・・・
右指示す
昭和十七年十一月十五日
比島憲兵隊長 長濱彰
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レファレンスコードC14061256300(6枚目)
比島>防衛>第14軍憲兵隊参考書綴 昭17.10.4~17.11.15
 
こういう捕虜殺害方針は、次の文書をみると軍中央も認識しかつ容認していたようだ。
昭和十二年
対支那軍戦闘の参考
参謀本部

第八、捕虜の取扱
其一、武装解除に関する注意
其二、捕虜の処置
一、捕虜は他国人に対する如く必ずしも之を後送監禁して戦局を待つを要せず。特別の場合の外現地または他地に移し適宜処置或は釈放するを可とすること多し
二、状況特に捕虜の種類に依りては之を懐柔し敵方に送りて敵側の攪乱、分裂等を図らしめ或は我が軍の威力を伝へしめ以て敵の動揺を策するを有利とすることあり

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レファレンスコードC11110829200(1枚目)、C11110831100
対支那軍戦闘の参考 昭和12年7月
参謀本部1参謀本部2参謀本部3

次の文書の「処分」も殺すという意味だろう。
渡集団作戦主任者会同に基く連絡事項
昭和十七年十月三十一日渡集団司令部に於て作戦主任者の会同を開催せられ其の内容中各隊に通報すべき事項を左に記述す。

一、軍司令官の注意事項
二、軍参謀長口演要旨
三、軍高級参謀の説明要旨
四、雑件
2、俘虜の取扱に就て
雑兵は現地に於て処分して可なるも後害を残さざる様注意し俘虜は軍迄送致するを要す

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レファレンスコードC14020509300(23枚目~)
比島>進攻>垣(第16師団)部隊 関係書類綴 昭16.12~17.12

次は仏印だが、この文書の「処断」も殺す意味が含まれるのではないか。
「軍事機密」印
南総作命甲第二十一号
南方軍命令 十二月二十九日 西貢

一、予は印度支那に於ける反軍騒擾、間諜等の禍根を芟除せんとす
二、第二野戦憲兵隊司令官は明年一月下旬、米、英、蘭、支人にして軍に対する陰謀画策、間諜行為等南方軍の任務達成を妨害せんとする懼れある者及その他の国籍人にして緊急処置を必要とする者を一斉に検挙し仏印官憲と協同し処断すべし
前項の検挙は其の決行迄仏印官憲に対し企画を秘匿すべし
処断は努めて仏印官憲をして之を行はしむべし
三、独立混成第二十一旅団長近衛歩兵団長は前項の検挙を援助すべし
四、長少将は仏印官憲との交渉に関し第二野戦憲兵隊司令官に協力すべし
五、細部に関しては相互協議決定すべし
南方軍総司令官 伯爵 寺内寿一

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レファレンスコードC14060002500(1枚目~)
南方軍命令訓令綴 昭16.12.2~17.6.14

歩兵砲の側に中隊長以下全員が集っていて、そこで初めて敵の戦車を見る。我が中隊の勇敢な兵士が擱座させたとみえる。中からロスケを引きずり出して取調べている。初めて見る敵兵の目と髪の色が我々とは違う。どうも所持品から見て少尉ということだ。
 折しも戦車二、三台と思われるキャタビラの音がしてこちらへ向って来るようだ。「我が中隊は、後方の山の中に一応身を隠す。前進、早くしろ」そして見習士官は多田上等兵に、戦車から引きずり出した少尉たちを「処置して来い」と命じ、我々は山の方へ急いだ。(231頁)門口
 
 私たちが島に上陸した時は、島には九十八人の民間人捕虜がいて、当時我々が国内では、見たこともないブルトーザー、ショベルカーその他重機の運転をして、戦車壕を掘ったり飛行場の整備をしていました。(391頁)

戦いの最中に捕虜は本部で銃殺された、とのことでした。(393頁)

 敗戦になって問題となった一つに、捕虜のことがありました。米軍捕虜は銃殺されたと、前にお話しましたが、「捕虜は十八年十月六、七両日の爆撃で、防空壕の中で全員死亡ということにする」と司令から話があったと小隊長は言っていました。そして相談の結果、当小隊は派遣隊のため「知りません」で通そうということで一致したのです。
 しかし減食中、陸軍の一兵士が小舟を盗んで逃亡し、死んでいると思ったこの兵隊が、敵潜水艦に助けられ米軍と一緒に上陸して来ました。何を話したかは知りませんが、司令には大きなショックだったと思います。後日、司令は、捕虜銃殺の罪で絞首刑になりました。(395頁)谷口

華僑(中国人)の旦那衆はどうしているかと尋ねますと、大部分が殺害されてしまったというのです。それも日本の特務機関がスパイの嫌疑をかけて虐殺したのですと、悲しげに話をしてくれました。(352頁)山田https://www.heiwakinen.go.jp/shiryokan/heiwa/11onketsu/O_11_347_1.pdf

中隊の広場には三十人ほどの支那兵が杭に縛られていましたのでびっくりしました。古年兵が「お前ら新兵の訓練用だ」と言っておりました。(352頁)中野https://www.heiwakinen.go.jp/shiryokan/heiwa/17onketsu/O_17_350_1.pdf

 私が目にした例は年端の行かない原住民少年が利敵行為をしたとの疑いで特警隊に捕まり、同隊の前庭の木に荒縄で縛られていた。少年は命惜しさと肉親恋しさに大声をあげ泣いていたが、敗色日に濃くなる日本海軍特警隊は情け容赦なく犬の首でも斬るようにボトン(切り落す現地語)したのである。もちろん正式の軍律裁判もなかったであろう。(47頁)矢野

第五 戦闘の成績
一兵を損せずして北苑の敵の武装解除を行ひ之を占領し北京城内に何等影響する所なかりしは西苑の占領と共に北京西方及北方地区の治安恢復に与りて力ありしものにして尚武装解除を実施するに方りて武器押収後支那兵を厳重処分するが如きことなかりしは爾後支那兵をして安んじて日本軍に帰順せしめ得るの傾向を生ぜしめたりと云ふべし。

第六 将来参考となるべき所見
二、武装解除の場合に於ける一般の部署に就て
・・・之と共に爾後の影響を顧慮し解除実施後厳重処分を実施するが如きは一考を要する所当時軍使として窪(?)辺に来れる支那軍将校の個預(?)せるものは一に生命の保証なりき

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レファレンスコードC11111594600・C11111594700
清河鎮附近に於ける戦闘詳報 昭和12年7月28日~7月29日

自昭和十四年四月六日 至昭和十四年五月三日
錦江北岸地区の掃蕩戦又は守備
第一、戦闘前彼我の形勢の概要
(中略)
第四、本戦斗の成果
1、彼我の損害
我軍 戦死 二
   戦傷 五(内将校一)
敵軍 遺棄死体 約六七
   俘虜 一五(取調の上刺殺
其の他多大の損害を与へたり
(以下略)

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レファレンスコードC11111833800・C11111834200
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊 第2大隊 戦闘詳報 昭和14年4月6日~14年8月29日

赤土崗付近の戦闘(自四月二十七日 至五月二日)
7、本戦斗の成果左の如し
我軍 戦死 一
   負傷 三(内将校一)
敵軍 遺棄死体 五〇
   俘虜 二(刺殺
鹵獲品
(以下略)

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レファレンスコードC11111834400(13枚目)
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊 第2大隊 戦闘詳報 昭和14年4月6日~14年8月29日

一、高安徐家村付近の戦闘
本戦闘の成果
我方 戦死一、 負傷一、
敵 遺棄死体 一五
  捕虜 七(刺殺
鹵獲品
(以下略)

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レファレンスコードC11111834100(20枚目)
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊 第2大隊 戦闘詳報 昭和14年4月6日~14年8月29日

自昭和十二年十一月十一日 至昭和十二年十一月十九日
大倉付近に到る進撃
戦闘詳報
歩兵第百五十七連隊第二大隊

付表第一 其の二
戦闘詳報第二号付表
昭和十二年十一月十九日 歩兵第百五十七連隊第二大隊 鹵獲表

種類 俘虜 
区分 将校 
   准士官 下士兵 84
   馬匹
種類 戦利品
(以下略)

備考
一、嘉定北(?)端及び大倉付近に於て捕獲其場にて射殺
一、団体号不明なり

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レファレンスコードC11111839200(20枚目)
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊第2大隊 西八字橋北方地区警備戦闘詳報 昭和12年10月28日~12年11月11日

付表第一 其の二
戦闘詳報第二号付表
昭和十二年十月十一日 歩兵第百五十七連隊第二大隊

種類 〔ママ〕 
区分 将校 
   准士官 下士兵
   馬匹
種類 戦利品
(以下略)
備考
射殺十二名

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レファレンスコードC11111838600(12枚目)
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊第2大隊 Wenzaobin「クリーク」戦闘詳報 昭和12年9月25日~12年11月4日

付表第一 其の二
戦闘詳報第二号付表
昭和十三年一月四日 歩兵第百五十七連隊第二大隊 鹵獲表

種類 〔ママ〕 
区分 将校 6 
   准士官 下士兵 131
   馬匹
種類 戦利品
(以下略)
備考
一、抱〔包?〕家場及三橋埠付近に於て捕獲其の場にて銃殺
一、敵は第六十二師百七十三団の如し

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支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊第2大隊 杭州攻略戦戦闘詳報 昭和12年2月8日~13年1月4日

自昭和十三年十一月三日 至昭和十四年一月三十一日
修水河以北の守備
戦闘詳報
歩兵第百五十七連隊第二大隊

五、主要なる戦斗又は掃蕩
(一)張公渡付近の掃蕩
第五中隊中村中尉の指揮する掃蕩(二分隊)は十一月五日一四・〇〇頃張公渡付近を掃蕩し敵敗残兵十数名を刺殺せり。次いで西北方より敵兵二三十名逆襲し来りしも之に大打撃を与へ撃退せり。敵は第五十一師なり。

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レファレンスコードC11111840400(11枚目)
支那事変>上海・南京>歩兵第157連隊第2大隊 戦闘詳報 昭和13年7月4日~14年1月31日




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