維新の会

橋下徹氏「大阪教育改革は点数至上主義ではない」のおかしさ

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■ 「 大阪教育改革は点数至上主義ではない 」などと
まず橋下氏ツイート

朝日新聞大阪教育改革の記事への反論。大阪教育改革を進めると点数至上主義になるとする。大阪教育改革への反対の有識者は、皆口を揃えて言う。点数至上主義派教育ではないと。とんでもない勘違いだ。大阪維新の会は点数至上主義ではない。点数も教育の一要素であることは間違いない。2012年4月21日 - 1:33 

大阪教育改革で教育行政の仕組みを変えてきた。この仕組みの根本哲学は、「保護者・国民を信じること」である。大阪教育改革では保護者・生徒が学校とともに学校の目標・計画を作り、そして教員・学校の評価にも参加する。点数を重視するのか、何を重視するのかは、それは保護者の求め次第だ2012年4月21日- 1:35

点数を重視する学校があっても良いし、クラブ活動を重視する学校があっても良い。その他生徒の個性を尊重する学校があっても良い。それは保護者と学校がきちんと考えて、しっかり学校を運営してねというのが大阪教育改革の肝だ。これまでの教育は専門家に委ねる発想だ。2012年4月21日 - 1:37

点数至上主義にならないことも多いだろう。全ては学校と保護者の協議次第だ。そして決まった目標に沿って学校を運営し、教員も学校もその目標に照らしてしっかりと評価される。これまでのように全て教育行政のお任せ、先生のお任せというわけにはいかない。これが大阪教育改革の核の部分だ2012年4月21日 - 1:50

大阪教育改革を進めれば点数至上主義に陥ると言うのは、改革の中身の理解が足りない。どこにも点数至上主義を目指すなど書いていない。何を目指すかは学校と保護者が協議して目標を決める。アメリカの落ちこぼれ0法と同視して、大阪教育改革は失敗すると吹聴するMBS/VOICEこそ落ちこぼれだ 2012年4月21日 - 1:54

何だこれ。口を開けば学力ばかり言ってた過去の自分をきれいさっぱり忘れたのだろうか。
2008年9月
橋下知事「教育非常事態」を宣言 成績低迷受け
 大阪府の橋下徹知事は5日の記者会見で、全国学力テストの成績が2年連続で低迷したことを受け、「府の現状について『教育非常事態宣言』を発する」と述べ、教育力向上への取り組みを徹底する考えを示した。
 橋下知事は「府教育委員会が前回の(学力)テスト後に『方策を取る』と言ったのに、全く改善されなかった」と理由を説明。「教員が逃げているだけ」として、正答率も含めた学力テストの市町村別結果を公表する必要性を強調した。

2008年10月
 橋下知事は「学力だけがすべてでない、というのは逃げだ。子どもたちが楽しく授業を受けられるよう真正面から取り組んで」と要請。・・・府は、橋下知事の意向を受けて、小中学校で大学生らによる放課後の補講事業や、習熟度別クラスの導入を決めている。

2008年10月
大阪府の橋下徹知事は16日、全国学力テストの結果が2年連続で低迷したことを受けて、始業前の反復学習の導入や、携帯ゲーム機を活用した授業の調査研究を実施するなど今後3年間の緊急対策を発表した。

2008年12月
橋下知事、学力向上へ携帯電話追放宣言 年度内にも公立小中
橋下知事はこの日の定例会見で・・・「(携帯に依存していたら)学習時間が短くなるのは当然。大阪の学力の問題はここから入らなければ」と述べ、学力向上策の一環としても位置づける考えを示した。

2009年12月
12月16日、生野委員長、小河委員、陰山委員、中尾委員、中西教育長は、橋下知事と教育課題について意見交換会を行いました。・・・橋下知事は、「組織的に学力向上に取り組むための学校マネジメントについて、学校運営の要である校長先生の人事について、教育委員会で今後も検討して欲しい。」と述べました。

2012年2月
大阪市の橋下徹市長と市教育委員の意見交換会が22日開かれ、橋下市長は、目標の学力水準に達しない小中学生に対し、留年の導入を検討することを提案。

大阪の進学指導特色校は、橋下徹知事(当時)が優秀な生徒を特定の府立高に集めようと発案し、昨春からスタート。

進学指導特色校10校を指名する際、橋下大阪府知事は「これまで府立高校から約1000人だった難関国立大(東京、京都、大阪、神戸)と難関私立大(慶応、早稲田)への合格者の6割増を目指す」ことを目標として掲げています

だいたいツイートした前日にこう言ってる。
大阪市教委は、日雇い労働者の街・西成区の「あいりん地区」周辺にある市立小3校を統合し、2015年度に小中一貫校を開校する方針を決めた。・・・橋下市長は「学力向上を目指し、私立と同等かそれ以上の教育を受けられるスーパー校にしたい」としており、7月の本格予算案に関連予算を計上する。
2012年4月20日  読売新聞)

自分で散々学力向上学力向上言っていろいろ制度をいじって、学力テストも公開して、大学合格目標数も掲げて、新たに学力向上のための学校も作ると決めて、でも点数至上主義じゃありませんてのは通らない話だろう。この人は今日も、矛盾という言葉がぴったり来る。

橋下氏の「識者は行政未経験だから役に立たない。机上の論と実践は違う」論のおかしさ

まず橋下氏ツイート
識者は一般的な考えや見解を述べるの好きだ。書物で得た知識の披露が好きだ。しかし政策にも技術があるのである。そして政策の技術は、政策の中身そのものと言っても良い。だからその技術を経験していない者は、実現できる政策を提言できない。単なるアイデアレベル。2012年4月15日 - 9:45

自称インテリ層は現実の政治行政が分かっていないと言われるのが一番辛いところ。池田氏もそれらのインテリ層と同じく、だんだん非論理的になってきたな~。池田氏はマスコミの実務なんて要らないと言っている。これは何を実務と捉えるかについて大誤認。評論の対象と実務の関係を分かっていない。2012年4月15日 - 9:20
 
美術史や美術思想を学んでも芸術的な絵は描けない。野球入門や、サッカー入門を読み漁り、机上の戦略論をいくら頭に入れても、甲子園に出られるわけではないし、ワールドカップに出られるわけでもない。僕はラグビーで花園に出たけど、ここで学んだ。机上の論と実践は違うと。2012年4月15日 - 9:50

では何がおかしいか。
(1)教師経験が無い=実務経験が無いのに教育を語り条例まで通した橋下氏が言うことではない。

(2)世界中の識者は基本的に研究・言論オンリーでは?現場経験が必要というなら世界中の識者メディアが黙ることになる。それはおかしい。

(2)また橋下さん自慢の「実務」「実現プロセス」なるものは、我々はよく知っている。新聞の政治面を読んでる人なら誰でも知ってます。秘密のプロセスがあるならべつだけど。だから識者が実務・実現プロセスを知らないという主張がそもそもおかしい。

(3)橋下さんは野球などスポーツで例えて机上の論と実践は別と言うが、例え方がおかしい。 野球の場合、選手は打席で何をすべきか、バント、ヒッティング、進塁打、犠牲フライ、カットで逃げる、一球見送る、といった選択肢を予め理解している。
 
 しかし政治家がある課題につきあたったとき、それはその政治家にとって未知の新しい問題であることがよくある。原発もそう。でその場合どういう選択肢があるのかどの選択肢がいいのか分からない。それを教えてくれるのが識者だ。 
 
 政治家は野球やサッカーでなく、毎回未知の新しいゲームをやってると考えたらいい。見たことの無いゲームでルールがわからない。こまをどう動かせばいいのか、どの動かし方がベターなのか分からない。一つ間違えるとすぐゲームオーバーしてしまう。 
 
 そういうときに「このゲームはこういうゲームで、こういうこまの動かし方があって、こういう選択肢がベターなんですよ」と教えてくれるのが識者だ。実際橋下さんは原発問題で、メディアや識者(の書いたもの)を頼り参考にして判断してるはず。 実務経験のある識者に聞きましたと言うかもしれないが、その識者は実務経験の無い識者を参考にしてるだろう。結局橋下さんは実務経験の無い識者のおかげで知識を得て判断しているわけだ。

というわけで橋下さんの言うことは、いつもどおりおかしいとこだらけでした。

橋下徹氏4月15日ツイートへの感想(前編)

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■ 「インテリ識者は実現できる政策を提言できない」などと

自称インテリ層は現実の政治行政が分かっていないと言われるのが一番辛いところ。池田氏もそれらのインテリ層と同じく、だんだん非論理的になってきたな~。池田氏はマスコミの実務なんて要らないと言っている。これは何を実務と捉えるかについて大誤認。評論の対象と実務の関係を分かっていない。2012年4月15日 - 9:20
全然つらくない。世界中のインテリ(研究者・評論家)は基本的に研究言論オンリーだろう。橋下さんが勝手に行政を経験しないと何も言えないと思い込んでるだけ 。

池田氏はメディアでの仕事をした。だからメディアで発言した内容でなく、メディアでの仕事の仕方については、やはり実務経験がある。取材の仕方、記事の書き方、編集の仕方、放送の仕方。こんなこと僕がこうしたら良い、ああしたら良いなんて言えるわけがない。2012年4月15日 - 9:22
散々言ったでしょああしたらよいこうしたらよいって。こんな感じで↓ ほんと数日前に言ったことをすぐ忘れるね。
「こういう民主主義の当り前のルールが根付かない限り日本の政治は成熟しない。天下の朝日新聞の論説委員がこういうことを説く役割だ」4月6日
「 山崎崇氏、朝日新聞の社屋で人の悪口ばかり書いていないで、市役所に来なさいよ。堂々と論戦せよ。坪倉氏じゃ不十分だ」3月31日
「僕が昨日主張した事に関してきちんと反論できる記者を市役所に寄こしてくれ。記者はその場では反論できずに皆黙ってしまったのに、社に帰って急に声を上げるのは卑怯だ。朝日の山崎宗氏。落ち度を認めるべきだと見出しを使って主張した以上、市役所に来て僕と論戦して欲しい」 3月31日


その間もNHKから番組出演の依頼があったので謝ってくれたら出ると言ったのに、謝らないね~NHKは。大阪局長が挨拶させて欲しいとか、中途半端な手紙だったり。NHKの代表者からきちんと悪かったとと言ってくれば良いと言ってもう4年経つな2012年4月15日 - 9:39
捏造リストで橋下さん組合に謝らないけど、他人にはいつまでもいつまでも謝罪を要求するね。

識者は一般的な考えや見解を述べるの好きだ。書物で得た知識の披露が好きだ。しかし政策にも技術があるのである。そして政策の技術は、政策の中身そのものと言っても良い。だからその技術を経験していない者は、実現できる政策を提言できない。単なるアイデアレベル。2012年4月15日 - 9:45
教師の実務を経験してないのに教育を語り条例まで通した人が何か言ってる。やはりあれは単なるアイデア思いつきレベルだったか。

政策も同じ。勉強はいくらでもできる。しかしその政策を実現する、実現できる政策を打ち出すことは全く別問題である。僕も知事や市長になってプロの官僚集団と仕事をしてここが分かった。だから識者にもその経験を勧めているのである。特に自分の知識が完璧と思っている池田氏、堀氏には。2012年4月15日 - 9:54
世界中で行政未経験の専門家のアドバイスを参考にしてるでしょ。行政経験なくても大丈夫です。 

政策は言うだけではダメ。それは知識のご披露。政策は実現するもの。そうすると実現するプロセスや技術、実現するための課題を認識しておかないと実現不可能なアイデアの披露になってしまう。竹中平蔵先生の「闘う経済学」に良く表れている。日本の有識者、池田氏や堀氏が典型だが皆この状態。2012年4月15日 - 10:20
これも思い込み。たとえば私がいまサビ残の厳しい取り締まりとやくざ撲滅という案をだす。それはプロセス云々に関係なく実現可能。こんな感じで素人でもいくらでも実現可能なアイデアを出せる。いわんや識者をや。
 

橋下徹氏4月14日ツイートへの感想(前編)

橋下氏ツイートと感想

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■「政治は日銀や教育委員会に口を出すべき。政治家なら失敗しても国民が納得するから」などと

このような批判をする人に限って大阪市政改革の中身を何も見ていない。しかもリツートが池田信夫氏による。普通の自称インテリ層と同じか。残念RT @takuboyoshihiko: この人は何がしたいのかな?国政云々の前に大阪市の改革をちゃんとしないとね。  大飯再稼働、橋下市長「民。2012年4月14日 - 19:12
今のところ歳出削減とか入れ墨の件とか、都構想じゃなくてもできそうなことばかり。やっぱり都構想要らないんじゃ?橋下さんが当選して数ヶ月、都構想をあれこれ練ってるみたいだけど、その間に普通に水道事業統合も進められたのでは。どうも都構想自体が目的化してる気も。

池田信夫氏のための統治論入門。インテリたちは、自分の論こそが絶対的正義と妄信する。政策論については唯一の正解はない。時代や時の情況によっても正解が刻々と変わる。2012年4月14日 - 19:18
自分が絶対絶対言ってるのを忘れてるのか>「ゆえに委員会の安全性に関するコメントが絶対に必要」「実体面がどうであれ、価値中立である手続きは絶対に死守しなければならない」
 
現行の教育委員会制度は、首長が委員を任命すると、あとは完全な白紙委任である。朝日新聞が好きなフレーズだが、選挙によって白紙委任をしたわけではないと同じように、首長も教育委員を任命する際に白紙委任ではない。ところが現行の教育委員会制度は白紙委任である。ここがおかしいと問題提起した。2012年4月14日 - 19:26
白紙委任じゃない。橋下さん自身が教育委員と何度も議論して自分の意向を押し通してる。最終決定権が首長でなく教委にあるというだけ。

大阪維新の会が成立させた教育基本条例に関しては、教育への政治介入だと散々批判された。政治は常に悪モノ。正しい判断ができない存在。その批判は甘んじて受ける。これは政治が信用されるような態度振る舞いをしてこなかった結果。しかし専門家も常に正しい判断をするわけではない。2012年4月14日 - 19:27
日本においては過去に政治が教育を完全支配した時代があって、それを繰り返さないように生まれたのが現行の教育委員会制度。つまり「政治は常に悪モノ」というより、「日本の政治は教育にとって悪モノ」ということ。「日本の政治」はなるだけ教育への干渉は控えなければならない。それが歴史の教訓

教育について見て欲しい。ゆとり教育は、国民の9割以上は失敗だったと思っている。未だに成功だったと言っているのは旗を振った寺脇氏だけであろう。理念は高尚でも、教育現場に全く合うものではなかった。うちの子どもも苦労している。2012年4月14日 - 19:29
「思っている」じゃダメ。データや資料に基づいて話をしないと思い込みかもしれない。

私立はゆとり教育に騙されなかったので、義務教育では公立に通う子と、私立に通う子で大変な格差が生じただろう。文科省の官僚が、自分の子どもは私立に通わせていると聞くが、もう日本も末だ。元へ。このゆとり教育に関して、誰に文句を言えば良いんだ?2012年4月14日 - 19:32
これも格差が生じた「だろう」じゃなくデータ資料を出すべき。例えば東大進学率を見ると、私学の躍進はゆとりと関係なく昔からのこと。また実はゆとり世代の方が、公立が健闘してることも分かる。

もし政治がゆとり教育を高らかに声を上げ、僕もそれに一票を入れたなら、最後は自分の責任だと諦めが付く。民主党の政権交代で、色々なことが起き、様々な批判が起きているが、しかし有権者は最後は自分が選んだのだからと納得せざるを得ない。これが民主主義の統治だ。2012年4月14日 - 19:34       
ゆとり教育の始まりは中曽根内閣の私的諮問機関であるあの臨教審だと聞く。まさに政治が高らかに歌い上げたわけだ。てことは政治家の失敗は納得しないといけないという橋下理論に従えば、 橋下さんも 文句を言わずに納得しないといけない。

首長の掲げる教育目標は、教育振興計画である。教育委員会と協議を尽くすが最後議論が決裂した時には首長が決定する。その計画を達する手段は専門家である教育委員の裁量だ2012年4月14日 - 19:42
この人は、学力テスト公開とか学校選択制のように、自分が目的だけでなく手段内容まで踏み込んでるという自覚が無いのか?
 
専門家が自分の考えで政策を推し進め、それがうまくいかない場合、有権者は納得しない。これが現在の公教育の状況だ。また専門家への白紙委任だと、失敗した時の責任を一身に背負うため、常に保守的な思考となる。政治家は、最後は有権者に選ばれたということで挑戦ができる2012年4月14日 - 19:45

政治が専門領域に何でも口を挟めるのはまずい。しかし一定の大枠をはめることは、政策の失敗の責任を、その納得感を有権者に持ってもらうために必要なことだ。2012年4月14日 - 19:46                    

金融緩和論の是非については専門家も交えて大いに議論すれば良い。池田氏の考えが唯一絶対の正解ではない。色んな考えがあるなかで決定し、失敗したときは有権者に納得してもらうことが民主主義の統治の基本である。2012年4月14日 - 19:50
政治家が失敗しても納得しない。例えば企業が経営失敗したら、株主は自分が総会で信任した経営陣だろうが納得しないで責任を問う。それと同じ。イラク侵略したブッシュを米国民は最初は持ち上げたけど、あとで叩いた。それと同じ。この人は「政治家の失敗は国民が納得できるから、教育にも日銀にも政治介入してよい」と言いたいようだが、その理屈は通らない

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■北朝鮮のミサイル

北朝鮮の人工衛星=ミサイル問題だが、今の日本のメディア以上に政府の情報収集能力、発信力を求めるのは酷かもしれない。日本の大手メディアには就職戦線の勝ち組が集まり、とてつもないカネをかけて体制を整えている。政府がこれに勝とうと思えば、それだけの人とカネが必要だ。それは無理だ。2012年4月14日 - 19:53
橋下さんは「日本の大手メディア」はどこから情報を仕入れたと思ってるんだろうか。
 
しかしミサイル発射情報なんて後で間違っていても謝れば良いだけじゃないか?とりあえず即時に情報提供。間違っていたら謝罪。こんなの打ち込まれて死傷者が出たら取り返しがつかない。ここが官僚と政治家の発想の違いだと思う。2012年4月14日 - 20:00
株式市場が開いててそこに重大な誤報が来たら?

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■君が代で赤川次郎氏への反論

14日の朝日新聞の声で赤川次郎さんからお叱りを受けた。君が代起立斉唱条例について価値観を押し付けるなと。しかし、義務教育の卒業式の場で、全員が起立して君が代斉唱する際に、あえて着席することも価値観の押し付けである。人間の意図的な行為は全てが価値観の表れでもある。2012年4月14日 - 20:16        
橋下さんは全ての行為が押し付けであると言いたい、押し付けの意味を拡張したいようだが、しかしそれらは普通ただの「表現」「表明」と呼ばれるものであり、憲法が自由を保障している。橋下さんが全ての表現を押し付けと呼び変えたところで、その種の押し付けは憲法で自由が保障されてますと答えるだけ。例えば生徒や保護者の不起立は許されている。つまり不起立という「押し付け」の自由があるということ。
 
入学式や卒業式で君が代を起立して斉唱すると言うのは大阪市民の価値観だ2012年4月14日 - 20:24
間違い。過去の斉唱率で分かるとおり、君が代斉唱しないのが大阪市民の価値観です。そこに突然文科省からの強制が降りてきただけ。    

しかも条例成立の前に、教育委員会が既に起立斉唱を決定しています 2012年4月14日 - 20:30
文科省に言われたからやってるだけ。文科省の全国一律教育行政を批判する橋下さんが、文科省行政の典型である君が代を熱烈に擁護するという矛盾。ここでも矛盾。

赤川さんの価値観を大阪府民、市民に押し付けないで下さい。 2012年4月14日 - 20:34
思想信条の自由は赤川さん個人でなく人類普遍の価値観。でそれを制限したいなら、制限するだけの理由が必要でしょう。アメリカでは教師の拒否を認める州法がある。またイスラエル首相は国歌を歌わなかった最高裁判事を支持した。ではなぜ橋下さんは不起立も不斉唱も認めないのか、制限する側が説明しないといけない。赤川さんは人類普遍の権利を主張してるだけで説明する必要は無い。

(後編に続く)

橋下流地方分権論「消費税の地方税化、地方交付税廃止」は地方にとって得か

橋下市長が4月6日ツイートでこう言っている。
大阪維新の会は「消費税の地方税化、地方交付税廃止、消費税を上げるかどうかは地方判断。」この方向性を選挙で訴えるべきとの考えだ。 

では橋下さんの言うとおり地方交付税から消費税にしたら、都道府県の収入はどう増減するか。
いま消費税5%のうち1%分は「地方消費税」という名目で都道府県の収入になっているので、もし5%全てが地方移管されるなら、いまの5倍の金額が都道府県に入ることになる。また地方消費税は半分を都道府県が取り、残り半分を管内市町村に分けている。よって5倍した額を2で割れば都道府県の取り分(残りが市町村の取り分)となる。数字は2009年度のもの。

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北海道 地方交付税6902億円→消費税2718億円 ※消費税=地方消費税1087億円×5÷2
青森   2096億→ 646億 (地方消費税258億 以下同じ)
岩手   2139億→ 613億 (245億)
宮城   1725億→1114億 (446億)
秋田   1827億→  511億 (204億)
山形   1719億→  529億 (212億)
福島   2114億→  928億 (371億)
茨城   1667億→1317億 (527億)
栃木   1279億→  977億 (391億)
群馬   1308億→  952億 (381億)
埼玉   1852億→2917億 (1167億)
千葉   1579億→2502億 (1001億)
東京     ゼロ→8026億 (3210億)
神奈川    517億→3748億 (1499億)
新潟   2891億→1127億 (451億)
富山   1157億→  494億 (198億)
石川   1171億→  569億 (228億)
福井   1090億→  394億 (158億)
山梨   1115億→  419億 (168億)
長野   2153億→1089億 (436億)
岐阜   1664億→  963億 (385億)
静岡   1484億→1888億 (755億)
愛知     412億→3704億 (1481億)
三重   1292億→  810億 (324億)
滋賀     917億→  574億 (230億)
京都   1544億→1318億 (527億)
大阪   2912億→4362億 (1745億)
兵庫   3077億→2411億 (964億)
奈良   1315億→  535億 (214億)
和歌山  1417億→  411億 (164億)
鳥取   1131億→  280億 (112億)
島根   1620億→  334億 (134億)
岡山   1577億→  817億 (327億)
広島   1848億→1353億 (541億)
山口   1620億→  580億 (232億)
徳島   1342億→  348億 (139億)
香川     954億→  472億 (189億)
愛媛   1627億→  615億 (246億)
高知   1562億→ 352億 (141億)
福岡   2766億→2398億 (959億)
佐賀   1242億→  382億 (153億)
長崎   2123億→  642億 (257億)
熊本   2132億→  851億 (340億)
大分   1602億→  545億 (218億)
宮崎   1724億→  524億 (210億)
鹿児島  2739億→  744億 (298億)
沖縄   1899億→  523億 (209億)

地方交付税はp136 地方消費税はp142
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これで分かるとおり、田舎ほど収入が減り、都市部ほど収入が増える。橋下さんの大阪や、その他東京愛知などは1000億単位で収入が激増する。

これが橋下氏が言う地方分権地方自立なのだろうか。大阪や東京は労せず収入が増えて万々歳だろうが、北海道青森や鳥取のような本当の意味での「地方」は、手厚い地方交付税を取り上げられて収入が激減する。これでやっていけるのだろうか。

そういう懸念について、橋下さんはこう言う。
新たな財政調整制度を作ります。(4月8日ツイート)
地方の税収間格差は地方交付税制度に代わる新しい調整制度を作れば良い。(4月9日ツイート)

しかし仮に税収を調整するとして、それなら今の地方交付税制度と何が違うのだろうか。調整の結果今の地方交付税と同じ金額になるなら制度をいじる意味が無い。 今と金額が変わるのなら、やっぱり大阪(など大都市部)有利ということだろう。

橋下さんが地方分権地方分権と連呼しているのを聞くと、地方にとってそれは利益であるかのように聞こえる。しかし橋下さんはなぜかこうも言う。
消費税の地方税化、地方交付税の廃止は、国会議員、霞が関、そして全国の地方自治体と大戦争しないと実現できない話し(4月6日ツイート)
消費税の地方税化、地方交付税廃止なんて、地方自治体が賛成するわけないじゃないか!。(4月6日ツイート)

橋下流地方分権論がその言葉の響きどおり地方の利益になるなら、なぜ全国の地方自治体と大戦争する必要があるのだろうか。なぜ地方自治体が賛成するわけないのだろうか。どうやら橋下さん自身が「地方交付税廃止、消費税の地方税化」という橋下流地方分権論は、実は地方に損だと分かっているようだ。

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